Fitbitからリリースされたウェアラブルデバイス Fitbit Versa 2 を購入しました!スマートウォッチとしても活動量計としてもかなり良くできたデバイスで、仕事からプライベートに至る生活全般を見直すきっかけになりそうです。
購入にあたって調べた内容、使ってみて気付いたすごい点や気になる点をレビューしていきます。
Ticwatch S の経年劣化
以前レビューしたMovbioのWear OSスマートウォッチ「Ticwatch S」を毎日欠かさず愛用していたのですが、ハードな使用がたたってバンドがちぎれました。TicwatchSはバンドの交換が出来ないタイプで、充電用接点も削れてきて1年ちょっとだけど寿命が来てしまった感じです。思ったより持たなかった。
次はプール防水に対応した後継機のTicwatch S2を考えていたのですが、いい機会なので色々とウェアラブルデバイスをリサーチし直してみました。
S2 以外にもガーミンやフォッシルの機種など色々と検討して悩んだのですが、結局はFitbitのVersa 2 を購入することにしました。
Wear OS の Ticwatch からFitbit に乗り換えた理由
今は時期が悪そうな Wear OS
Ticwatch S と日々アップデートが配信されて進化するWear OS にはなかなか満足していました。 前述のレビューにも書いたように、もうスマートウォッチ無しの生活は考えられないほど。ただハード面ではWear OS 用のCPUであるSnapdragon Wearは28nmプロセスのまま処理速度も何年も停滞しており、Wear OSの多機能化が徐々に小手先の物になっていっている感はありました。つい最近Snapdragon Wearの性能アップに目処がついた所でGoogleによるFitbitの買収劇もあり、どうも将来的な大進化を控えている雰囲気で今は買い時じゃないなあという判断もあります。
なぜ Versa 2 を選んだのか。Apple watch や Wear OS とはどう違うのか。
そんなタイミングで買い替えが発生してしまったため、Googleが買収したFitbitのはどんなもんだろうなと興味本位で調べてみたら最近発売されたVersa2がフィットネス機能あり、スマートウォッチ機能も充実とまさに私が求めているデバイスなんじゃないかと気になり始めてきました。
当初Fitbitには「ちょっと便利な活動量計」的なイメージがあったのですが、むしろVersa2は「活動量計に特化したスマートウォッチ」らしいぞという事がわかってきました。
- 手首を捻らずともタイムラグなしで時間がわかる常時点灯モード
- 軽い動作と長時間持つバッテリー
- メールやLINEの通知の確認、音声認識による返信もお手軽
- SiriやGoogleアシスタントに並ぶAmazonの音声エージェントAlexa搭載
- 通知とAlexaでスケジュール管理も出来る
- もちろん日々の睡眠や活動を記録する活動量計機能が優秀
- プールにも対応する防水機能
- 他にもアプリで様々な機能を追加可能
ざっと特徴をあげただけでも、WearOSやAppleWatchのユーザーを奪取してやろうという意気込みが伝わってきます。Ticwatch+GoogleFitでも歩数と筋トレは管理して健康維持に役立っていたのですが、そこに加えて水泳と睡眠も管理分析できる機能にも背中を押されました。
一週間ほど使ってみた感想
装着感は最高!
届いたVersa 2を実際に装着してみると、Ticwatch Sと比べて非常に装着感がいいです、肌に接触する部分の素材感や微妙なラウンドもしっくり馴染み「つけてるぞー」感が全く無いのには驚きました。凹凸の少ないデザインで服を着替えるときも引っかかりにくいのが地味にありがたいです。
FitbitOSもすごい
Fitbitには独自のFitbitOSとそれに対応したアプリがあり、AndroidやiPhone等のスマートフォンとリンクして使うスタイルになります。FitbitOSのアプリも意外と豊富で、音楽やフィットネス関係のアプリはもちろん、ゲームや計算用のアプリ等も色々と用意されていました。操作感もヌルサクで反応も良く、有機ELのディスプレイも美しく精細感がありすごくクオリティの高いプロダクトでした。ウォッチフェイスも公式非公式でリリースされている豊富なデザインから選べます。
さらに電池持ちはほんとびっくりするぐらい良くて、20時間弱ほどだったTicwatchに対して常時点灯モードでも2,3日は持ちます。食事やシャワーの時間に充電しておけば充分です。
健康管理も便利。デバイスと母艦側アプリで完成するFitbit
スマホに入れるFitbitアプリは健康を管理する機能が豊富にあり、週や日毎の目標達成度を確認したりカロリーや体重の管理機能もあります。
目標まであと少しの時は運動を促してくれたり、達成すると花火を上げて盛大にお祝いしてくれたりも嬉しいです(笑)
個人的な目玉はつけたまま寝ると睡眠の状態を記録してくれる睡眠管理機能です。睡眠の質を向上するために運動や生活習慣を改めるきっかけになりました。
Fitbitはその名の通りフィットネスに特化したウェアラブルデバイスで、これを購入するという事はハードとソフトがそれぞれ両輪となった健康管理システムを利用できる様になる、という考え方みたいです。
運動支援デバイスとしてのVersa 2 健康を「見える化」 する楽しみ
Fitbitアプリ上で自分の健康を「見える化」できるのが楽しくて今まで以上に運動をするようになりました。数値としての結果やログが残るのってすごいモチベーションになるんですよね。ウォーキングのルートや水泳の距離のログをみてニヤニヤしています。睡眠も分析できることから、いい睡眠のために日々の運動を意識するという相乗効果も生まれています。
ちなみに私が通っているジムのプールはシリコンカバーを付けるとウェアラブルデバイスの着用OKなので、コナミスポーツのネット通販で取り寄せて使っています。使えないプールも結構多いみたいなので問い合わせる必要がありそうです。
スマートウォッチとしてのVerse 2
Alexaはスマホ側のアプリの設定でGoogleカレンダーと同期できるのでスケジュール管理もばっちりでした。手元でスケジュールや通知を確認できて、アラームやタイマーを操作できる手軽さはやっぱりいいですね。AlexaさんはGoogleアシスタントと比べるとちょっとおバカで返事も遅いですが、今の所調べ物やちょっとした質問も使えています。たぶん豊富なAlexaスキルも使えると思うんですがまだ試していません。
解像度も高くメールやSNSもVersa2上で確認出来て、音声認識で返信する事も簡単にできます。このへんの動作やフットワークの軽さはWearOS以上で日常やビジネスでも本当に便利です。
残念な点
ガラスがちょっと弱い
Versa2に使われているガラスはサファイアガラスではなく、ゴリラガラス3ですので多少傷の心配があります。 Apple Watch の下位バージョン に使われているIon-Xガラスはゴリラガラスの一種のようなので、それと同等には気を使う必要がありそうです。とはいえ、私が持っているサファイアガラスの時計もブロック塀に激しくこすって傷がついてしまっているのでつく時は何使ってもつくんですけどね。
しかしスマートウォッチのディスプレイに傷があるのも悲しいのでフィルムを買いました。とても良かったのですが張り方にコツがいるので別記事でレビューを書きます。
カレンダーアプリでいいものがない
WearOSでは Wear Calendar というアプリを購入して使っていたのですが、FitbitOSではこのアプリぐらい使いやすいカレンダーアプリを見つけることが出来ていません。結構高くても買うから開発者の方には頑張って欲しい!
Fitbit pay が日本で未対応
実はVersa2にはNFCが搭載されており、米国では対応クレジットカードと連動した非接触決済サービスFitbit pay に対応しているようなのですが、日本ではNFC決済の環境が整っておらず使えないそうです。WearOSもWearOS payがやはり日本未対応で、Felicaチップまで搭載しているフォッシルの一部機種が完全に宝の持ち腐れになっているのでなんとか頑張って欲しいですね。 AppleWatch のFelica決済に即座に対応したAppleの慧眼とフットワークの軽さが光ります。
まとめ
Fitbitは「スマホを手首に」のWearOSコンセプトとはまた違った健康特化型のデバイスですが、Versa 2は停滞気味のWearOSを横目にスマートウォッチとしても活動量計としても包括できるかなりポテンシャルの高い製品に仕上がっています。質の高いハードとソフトに裏打ちされた多様なデータ分析と様々な工夫で健康を管理、支援してくれるFitbitというエコシステムは使ってみてわかる想像以上に素晴らしいものでした。そりゃGoogleも買うわー。
私ももう一つ買ってガジェット好きで健康オタク爺さんである父にプレゼントしようかと思っています。
おまけ。Versa 2 の読み方
最初「ベルサ」だと思ってたんですけど、Youtubeで外国の方の発音を聞くと「バーサ」に近いですね。
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