非常にお買い得になったoculus rift cv1
VRヘッドセット、oculus rift cv1 が2017年10月12日をもって定価が5万円になりました。かつては同セットが10万円を超えている時期もあり、非常にお得感が出てきました。数ヶ月前に行われたサマーセールで同価格になった際には注文が世界中から殺到し、なんと注文から到着まで一月も待たされるという事態も発生したそうです。私も手持ちのDK2と、仕事先からたまに借りるCV1で凌いでいたものの、前々から自分用に欲しいと思っていたので価格改定を機に注文しました。
買うなら本家ストアから!
oculus の製品の保証やサポートは日本ではoculusストアから購入したものに限られるため、万が一の製品不良や故障が出た場合でもサポートを受ける事が出来ません。かくいう私も購入後サポートにお世話になりました。
参考:oculus rift cv1 を初期不良で返品交換した際のサポートの流れ。日本語もOK。
海外の会社とは言えクレジットカードがあれば国内の通販サイトと何ら変わりなく同じように買えます。DK2の時にはショップは英語オンリーでドル建て決済で、カードもJCBが使えなかったので若干ハードルが高かったのですが随分お手軽になりました。
今注文すると期間はどのぐらいかかる?
今回は期間限定のサマーセールとは異なる定価改定のため、サマーセールの様な注文の殺到は発生していないようです。実際に値下げ発表のあった翌朝に12日昼に注文してから届くまでの流れはざっくりこんな感じです。
10月12日13:50分 注文確定メール
10月13日4時50分 出荷準備メール
10月14日0時10分 出荷完了メール
出荷はUPS Express Saverでオランダから。下は実際のトラッキング情報です。時間は全て現地時間です。
場所 | 日付 | 現地時間 | 状況 |
---|---|---|---|
都内某所, JP | 2017/10/16 | 15:43 | 配達しました |
2017/10/16 | 13:53 | 荷物は通関業者の確認を待っています。 / お客様の荷物は通関業者によってリリースされました。 | |
Chiyoda-ku, Japan | 2017/10/16 | 13:00 | 配達を手配しました |
2017/10/16 | 12:55 | 空港到着時刻 | |
Tokyo, Japan | 2017/10/16 | 12:33 | 空港出発時刻 |
2017/10/16 | 10:05 | 空港上屋スキャン(輸入) | |
Narita, Japan | 2017/10/16 | 6:39 | 空港到着時刻 |
Shenzhen, China | 2017/10/16 | 1:36 | 空港出発時刻 |
Shenzhen, China | 2017/10/15 | 0:18 | 空港到着時刻 |
Koeln, Germany | 2017/10/14 | 7:04 | 空港出発時刻 |
Koeln, Germany | 2017/10/13 | 23:07 | 空港到着時刻 |
Eindhoven, Netherlands | 2017/10/13 | 21:00 | 空港出発時刻 |
2017/10/13 | 19:40 | 発地国センタースキャン | |
Netherlands | 2017/10/13 | 12:02 | 処理完了: UPSへの引渡し準備ができました |
合計時間と関税
はい。注文から4日でオランダからやってきました。はやい。そして個人輸入をしたことがある人なら気になる関税ですが、0円でした。送料込み5万ポッキリです。途中ドイツのケルンと中国の深センを経由しなければもっと早くつくのでしょうが、だいたいはこのルートでやってくるようです。
おまけ。他ヘッドセットと比べた個人的見解
PCで現在多用途に使えるヘッドトラッキング付きのVRヘッドセットは、HTC vive、oculus rift cv1の2強にWindows Mixed Reality (以下WMR)ヘッドセット群が対抗馬として名乗りを上げてきた所です。HTC viveは標準でルームスケールに対応するなど性能はoculusより若干上ながら、cv1は標準の2個センサーを上手く配置すれば日本の住宅なら普通にルームスケールが出来てしまう上に、後発だけあり画質(というかレンズの質)も少し高いので、cv1の値段が下がった今viveを選ぶ理由は少なくなってきた様に感じます。
数社が全く同じスペックで販売を開始したWMRヘッドセットの最大の魅力はセットアップのシンプルさときめ細かい解像度です。しかし若干の視野角の狭さ、周辺視野の見にくさ、液晶パネルの発色の悪さや独特のスクリーンドアのパターン、トラッキング精度など些細ながら弱点もあります。とは言え、セットアップの簡単さは魅力的で、ゲーム最大手SteamVRの対応をうたう等今後のソフト展開も盤石です。価格は大差ないため、手軽さと解像度をとるか、性能と絵をとるかなど、自分なりに重要に思える点を絞って選ぶのが良さそうです。
執筆時点ではまだ発売していないのですが、WMR陣営で発売するSamsungのヘッドセットは一社だけスペックの違う特別仕様で、実際に発売してレビューされるまではなんとも言えないのですが、開発をせずゲーム用途であればこちらが2017年発売のヘッドセットではベストチョイスになるかもしれません。
また、意外とVR体験は疲れるものですが、WMR機はつけやすさに拘っているのもいいですね。あまり目立たないのですがAcerの商品は軽く装着感もよく、画像も他のWMR機同様精細感があるので長時間の没入体験をしたい人、VRの世界に住みたい人には最高のヘッドセットかもしれません。
「現時点で何を買うか?」と相談されたらやっぱり総合力やコスパから個人的には oculus rift cv1 を薦めたいですけどね。